| 優れたアジャイルソフトウエア開発プロジェクトを支援

2025年10月19日

ソフトウエアエンジニア戦略セミナーを企画いたします！

プロジェクト実施中にエンジニアには次々と疑問が起こります。要求定義に抜がないか、計画を信頼できるか、プログラムやシステムの構造や機能に微妙な不整合がないか、同じような間違いを作り込んでいないか、次に、チームワークやコミュニケーションにミスや不足がないか、などです。

そのようなエンジニアを強く支援するために、ソフトウエアプロセス成熟度モデル（SW-CMM、注１）の考案者で提唱者のワッツ・S・ハンフレイ博士と彼のチームがPSP/TSP（注２、注３）を開発し提供しました。このPSP/TSPプロセスは、エンジニアに分かる言葉で準直線的に書かれているため、利用者は書かれている通りに容易に実行できます。

本セミナーシリーズでは、エンジニアが上述の課題を自身で解消するためにPSP/TSPの活用法とそのヒントを講義を通してお話しいたします。プロジェクト活動についての疑問や質問はデスカッションを通して対応いたします。

このセミナーは、エンジニア、チームリーダ、プロジェクトマネージャ、組織プロセス管理者、品質保証担当、CMMI（注１）、PMBOK（注４）、SCRUM（注5）などの利用者、そして、プロジェクトマネジメント教育担当の大学教員のみなさまにも有益になると期待しています。

是非、ご聴講、ご利用ください。詳しくは「ソフトウエアエンジニア戦略セミナー」ページをご覧ください。

PSP/TSPユーザへのご支援を継続しています

最近10年の情報システム開発のパフォーマンス低下が続き（注６）、サービスシステムの小規模開発でも、アジャイルプロセス（SCRUM）を活用しても、低品質作業によるコスト増大や人材育成の難しさに直面していると思われます（注５、6、7）。エンジニアのみなさまのソフトウエア開発がなかなか楽になりません。

この長期的課題の解消するためには、エンジニアやチームが「プロジェクト開始時に終結までの一連の活動に一通りの道筋を見つけて、高品質作業を行ってテスト開始前にバグをほぼ除去する」ことができる必要があり、ワッツ・S・ハンフレイ博士とかれのチームがPSP/TSPを提供しました。

このPSP/TSPの教育トレーニングを修了したエンジニアのチームは自律チームと呼ばれて、リーダを中心にして、ユーザニーズから要求機能を抽出し選択する、その実装のために全メンバーが最善能力を活用する計画を策定して、高品質ソフトウエアを計画期間内に生成しています（注３）。情報とシステムの基本原理を適用することにより、PSP/TSPをより複雑なユーザ要求の分析とより大きなシステム規模の場合に適用できる可能性が高まります。

PSP/TSPの組織への導入では、組織プロセスをほとんど変更する必要がありません。例えば、TSPプロジェクトから組織のプロジェクト管理とQAレビューに正確なデータを提供できるので、それらのプロセスを強化できます。

Function Point見積もり手法でも知られているCaper Jonesのプロジェクトパフォーマンス調査によると、アジャイルプロセスを利用する場合も低品質課題により開発期日を守れないのに対して、PSP/TSPはいずれの開発でも高品質作業に取り組むためにハイパフォーマンス（アジャイル、短期間レスポンス）結果を得ていると報告しています（注９）。

詳しくは「 TSPトレーニングの目標」ページと「TSPコースご紹介」ページをご覧いただき、ご利用いただければ、これらの効果を確かめることができると期待いたします。オンサイトでのご提供の場合、適切なトレーニング内容と効果的な料金でのご提案が可能です。

以上

（注１）PSP、TSP、SW-CMM、CMMIは、カーネギーメロン大学ソフトウエアエンジニアリング研究所（CMU/SEI）のサービスマークです。

（注2）米国カーネギーメロン大学ソフトウエアエンジニアリング研究所 (CMU/SEI) で、SW-CMM提唱者のワッツ・S・ハンフレイ博士と彼のチームが、エンジニアとチームのソフトウエア開発活動の詳細なプロセス定義とその測定分析のフレームワークです。エンジニアが使う新しいプロセスPSP（Personal Software Process）とチームが使うプロセスTSP（Team Software Process）を開発し検証して、それぞれ1990年代前半と2000年一般公開しました。

（注３）PSP/TSPは、ベストプラクテスには通常はカバーされないエンジニアとチームのソフトウエア開発の基本活動（詳細レベル）とそれらを測定分析する活動のプロセス定義を具体的に与えています。これはプロセスのサンプルプログラムとして書かれた通りに実行することにより開発結果を得ることができます。

（注４）A Guide to the Project Management Body of Knowledge PMBOK GUIDE seventh edition ANSI/PMI 99-001-2021

（注6）企業IT動向調査報告書2024ユーザー企業のIT投資・活用の最新動向（2023年度調査）JUAS_IT2024.pdf

（注7）【象印マホービン×塩野義製薬×AWS】生成AI開発の現在地とこれから―開発生産性を高める、現場での生成AI実践知、Tech Play Webnar、2025/11/12 (水) 19:00

（注8）開発スピードとセキュリティ規制のジレンマを解消する──金融業界のPM・PMOが実践したアジャイル定着のプロセス、Tech Play、2025/11/19 (水) 18:30

（注9）Caper Jones, Software Engineering Best Practices: Lessons from Successful Projects in the Top Companies, 2009/11/5